院長コラムバックナンバー


その本が読みたいから買うのです

私室のデスクの傍らには雑多な書類と数十冊の本が積まれています。これらは読もうと思ってアマゾン(http://www.amazon.co.jp)から取り寄せたものですが、月10冊以上にもなる本、雑誌のほとんどは待合室におかれます。
診療室の書棚にも専門書をはじめとする結構な数の書籍があり、これにはビックリされる初診の患者さまも多いようです。
さて、私室のデスクの手近にあるものでも、成功の9ステップ(ジェームススキナー著)/僕が伝えたかったこと(堀江貴文著)/お金を貸すには理由がある(高橋浩二著)/えっへん(藤田紘一郎著(講談社)/病気にならない生き方(新谷弘美著)/養生の実技(五木寛之著)等々で、その下には直ぐ手にしたい本でもある「患者の孤独」(柳澤佳子著)がそれらを支えています。
そうこうしながらも読みたいけれど当分読めそうもないものは診療室や他の書棚か待合室に行くことになります。
ここで、読了した「養生の実技」(五木寛之著)について少し触れてみたいと思います。
作家でありながらその知識の豊富なことに先ず驚かされます。作家遠藤周作著「あなたが病に倒れたら」は救急医療、在宅介護、ホスピス等の医療の諸問題に切り込んだ我国の医療に対する警鐘とも取れるものでしたが、一方の五木氏は見開きにも書いているように“体験と偏見による養生の実技”としながらも、その体験が無いものには新鮮に思えてしまうのです。つまり、意外な症状が恐ろしい病気の危険信号かも知れないことに関心を以って養生してきたことが氏の知識の蓄積となったと思います。
実は、私は天気には敏感です。気圧に敏感といっても良いかもしれません。特に東風の時には“偏頭痛”があったりして思わず頭痛薬を服用することがあります。
このようなことはドイツでも同じらしく「低気圧によって心身機能の低下、反射神経、視神経もふだんより鈍くなることから病院では難しい手術は避ける。アメリカの保険会社では高気圧の日に大きなセールスをするように教えられている」、そして、著者も偏頭痛の予兆と低気圧が不思議なほど連動していると分かったとしています。
(2005年7月21日)


一家に一台、AEDとか

地区歯科医師会総会の懇親会の席上、後輩のS先生が椅子にもたれれかかるように意識を無くした。すぐさま、市立病院歯科口腔外科の歯科医や口腔外科出身の後輩等によって懸命な救命処置が施された。総立ちで見守っていた私達は間もなく到着した救急隊員によって市立病院に搬送されるS先生の無事を祈った。以前入院経験もあり、現在も加療中のS先生には久しぶりの酒宴で多かれ少なかれストレスが重なったのだろうか。
そもそも、学生時代の県人会では下戸に近かったS先生はその後それを克服してかなりイケルようになった。そうともなると酒の付き合いは増してくる。無理しても義理堅く付き合うようになる。そんな彼を見て、「健康第一」と、注意したことがあったが改めることは無かった。
亡きご尊父も大の酒好きでへべれけになっては場を賑わす大先輩だった。その血をひくだけに自己犠牲も無理からぬことだったのか。
6月20日付朝日新聞「天声人語」にAED(自動体外式除細動器)が紹介されている。
心臓が当然止まった時に電気ショックを与えて心臓の動きを元に戻すAEDは1年前に誰でも使えるようになった。
心臓専門医の三田村医師は「将来は消火器のように一家に一台欲しい。行政が交番や消防団員に置き普及を図るべきです」と仰る。
なにしろ自宅や路上で心停止を来たす人は年間2〜3万人といわれているだけに是が非でも普及させることが当り前のように思える。
(2005年7月5日)


新聞投書を読んで

山形新聞5月16日付、「気炎」の「母を苦しめた日」とするコラムを読んで、いたく感動したので紹介したいと思う。筆者がたまたま乗り合せたタクシードライバーが女性で、運転マナーだけでなく客への対応も温かな気配りがあって安心感もあったという。
この女性ドライバーは男の子二人を女で一つで育てていて、なかでも高校三年生の長男の上の子とは全く会話がなく何を考えているのか皆目見当つかず不安に駆られることも多いそうだ。ところがある日、母の事務机に贈り物風の包みと封書が置かれていた。
それは長男からの贈り物で、メモには母への熱い感謝の情が述べられていた。そしてその日は長男の誕生日で、メモの末尾に「母を一番苦しめた日に」と記されていたという。
もう数年口らしい口も利いてくれなかった子がこれほど自分を思っていたことは心外でうれし涙がとまらなかったらしい。
そして筆者は「誕生日は最も粗末な食事でいい。この日こそ、母を最も苦しめた日だからだ」と語ったのは水戸黄門と伝え聞くとして、誕生日こそ母に感謝すべき一番の日と、態度で示したドライバーの長男に拍手を送りたいと結んでいた。
あの時期の自分と、はたまた息子との情景を思いだしては涙と鼻水に咽んだのである。
(2005年5月20日)


言いわけがましいのですが

昨年秋に「日本歯科医師会の不祥事」に憤ることがあって追加コラム2編を書いてデンタルインターネット社に送信出来ていなかったことに気がついたのは後々のことでした。そもそも、マカフィー・ストア(http://www.mcafeestore.jp/)から最新のウイルス対策ソフトを購入、何かの手違いがあって設定の際に送信機能がブロックされたためと推測していました。それはPCのプロと自認する、とある患者さんに設定を依頼したところ、自称プロは一たびPCに向かってしまうと他人のPCでも自分好みに設定を変更するクセがあるらしく、そのせいで使い勝手が変わってしまったのです。
そんなことがあって、今ではあのコラムもすっかり新鮮味が無くなりました。結構、熱を入れて書いたコラムでしたからそのうち、加筆して掲載しようと考えています。、それにしても「日歯事件」のような横領事件はその後も各界で発覚しています。そして、その横領したおカネの使い道も多岐多用に亘っています。おカネの魔力は尽きることはありません。そういう私もおカネ大好きですけどネ。
(2005年3月31日)


増患者対策セミナー大繁盛です

ここ数年のことと思うが新規の歯科経営コンサルタントの進出が目覚しい。この院長これに関心ありやとばかり結構DMやメールが届く。九州、関西、名古屋、東京圏の各圏内にあるなかで、最近、関西圏のあるコンサルタント会社のセミナーに参加してみた。会場は東京山手線とある駅の近くである。にわか出の会社で胡散臭さもあったものの、“講演にご満足いただけない時は返金します”とあることに、「自信あるんだ」と納得したものである。
会場に入ると“こんにちは!お待ちしておりました”と黒髪と白い歯が印象的な美女に迎えられた。直ぐ、この女性は“ホスピタリティーを知っていると思った。このような女性が受付にいたら当院の業績は見る見る回復すると思ったものだ。事実、この女性はビジネスネームを持つ有名な講師と分かった。歯切れよく要領よくまとめられた講話に関心を抱いた。小柄ながらもバイタリテーに溢れていた。いずれ当院にお招きしてお話頂こうと考えている。
(2004年9月22日)


これってある?

年令と共に視力は衰えてくる。以前はもっとクリアに視えたものが少しばかり物足りなさを感じるようになった。たまたま、先ごろI眼鏡店の奥さんが来院頂いたことから、そこで新調することにした。
出向いた時、場所貸しで“ペルシャ絨毯展示会”をやっていた。結局、眼鏡はそっちのけで“絨毯の講釈”を聞く羽目になった。しかし私はメガネの新調が目的なのだから業者、社長のIさんの話は上の空で聞くことになる。
後日改めて検眼を受けてメガネフレームを選択することになった。鼻根が低い為にメガネが落ちてくることから軽いフレームを選択した。レンズは雑誌で知った最新のニコン製レンズは取り扱っていないことから同じようなレンズでセイコー製がありますという。ついでながらフレームに着脱容易なサングラス?(プラスチック製)が7000円ということから一緒に購入することにした。
そして、後日の請求書を見て“へー”と驚いた。メガネは一切値引きなし。7000円のサングラスがいつのまにか8400円になっている。電話でこれを問いただすと奥さんは「間違いがあればどこの店でも訂正するのじゃありませんか」と強弁された。「だって、社長が7000円ですと言われていたのですよ。それが間違いだったと気付いた時点で知らせるのが本当じゃないですか?」と言うことになった。
翌日お金を支払いに出向くとI社長は居留守を使った。それに奥さんが平身低頭侘びをされるかと思っていたら特に何もなかったことから少し腹が立った。その夜、遺憾の手紙を送付したところ、翌日の夜、私が留守のところにI社長が来宅されたとのこと。
何を思ったのか手土産は持ち帰ったらしい。
(2004年9月18日)


台風一過の日に

「台風の被害はありませんか?」と患者さんにうかがうと「大した被害はないけど、眠れなかったし、家が揺れました」という声が多かったのです。
そんななか、仙台の歯科助手学校に通っている由希ちゃんの海辺の家は暴風でサッシ窓が壊れました。「お父さんが直していたけど私は寝てたから」とはにかむのでした。
一方、前の晩は酒を呑んだから「ぜんぜん台風のことは気にならなかった」と銀行を退職した男性患者。そんなに痛飲したの?
そうそう、10年前、同様の風台風では、患者さんの家のサッシ窓がサッシ枠ごとはずれたそうです。そこで娘は「お父さん手抜きだったんじゃない?」と言いました。
お父さんは腕の良い大工さんですが、ご自分の家を手抜きですか?
看護士の娘さんと大笑いになりました。
(2004年8月23日)


台風15号荒れ狂う

寝床に入ったのは午前0時頃でした。この時、台風は北陸あたりだから、影響が出てくるのは暫くかかると思っていたら予想外に早く風が強くなり暴風音が耳障りで眠りにつけませんでした。窓際の壁が震えるほどの風圧でサッシの窓ガラスが破損したらどうしよう。破れた窓をふさぐにはどうしたら良いのだろうと考えるとますます目が冴えるばかりでした。たかだか3〜4mm位のガラスの厚さでは瓦でも飛んで来たらひとたまりもありません。そんな心配のなか、台風が荒れ狂っているこんな夜にもかかわらず消防車のサイレンが聞こえ、もしかして火災かと思うとますます不安の夜になりました。やがて夜が明けると我が家の台風被害は網戸1枚のネットが飛ばされたくらいで済み、ほっと胸を撫で下ろしました。
台風15号による当地の被害は飛んできた看板で1名の死者が出たことや建物、樹木の倒壊、停電等々でした。台風一過の素晴らしい青空は何事もなかったようなきれいで澄んだ美しさです。
(2004年8月20日)


歯医者さん増えたの〜

「歯医者サン増えたの〜」と、元郵便局員で簡易保険の仕事をしていたO氏がのたまった。
当地でも確かに歯科医院は増えた。これは、医療行政によるものだからいた仕方ないにしても次々と新規開業するからびっくりしているのだという。
そのO氏の住まいの周辺にも3〜4件の歯科医院が開業したから便利になったけど、ちょっと怖くて行けないという。元局員は「センセには簡保の契約では本当にお世話になった」と言い、一時は「足を向けて寝れない」と感謝しきりだったことから不義理な事はしてくれないと思うのだが。
数日後、元局員と治療後の雑談中に「橋本にだまされるな!」という。何の事かといぶかると前日に報道された「橋本元首相に1億円 政治資金報告書に記載なし」のことだった。
おまけに「やはり、歯医者って儲かってんだ」の一言。やはり多くの国民にこのように思われているのだろうか。政治家に対する「日歯連」の大盤振るいの献金にしても、政治家は領収書も書かないことも、政治家のずさんな献金処理も、社会通念上は納得できるものではない。それに政治家の虚言癖は並外れている。虚言も一つの才能なのだろうか。
とにもかくにも、国民の支持なくして「医療改革」は出来ないのに、さらに信頼回復は遠くなった。ついでのことだったが、「日歯連」の高い会費、会費の一括納付等々に対する不満、そして献金のことも多弁してしまった。
(2004年7月21日)


白い巨塔そして冬のソナタへ

患者である内科医は「唐沢より田宮次郎の方がねー」と仰った。確かに田宮次郎を取巻くスタッフは今となれば重鎮ばかりで確かに重みは違う。しかし、唐沢の財前五郎も格好良く、滑舌も良く、見て飽きなかったと思う。そんなことでこの1月から3月は妻と娘と私は「白い巨塔」の虜になってしまった。三人ともティシュで何度も鼻水と涙を拭いた。特に財前の遺体が病理解剖室に向かうシーンで妻と娘は大泣きした。二人は私の死をダブらせたのだろう。 このドラマでは、人間の生き方として里見助教授に心が魅かれた。その一方では財前教授の不遜で強欲な人間も理解できた。誰しも出世と名誉欲はある。それについてまわる金銭欲はなお更ある。そこで自問したのである。学生時代に読んだクローニンの「城砦」に感動したのはどの生き方だったのか・・と。

そうこうしているうちに、日本中の中高年女性の間で特に人気があると聞いて、韓国ドラマ「冬のソナタ」を見始めたものの、ユジンとチュンサン(ミニョン)との波乱の展開が気になってDVDで残る5話を一気に視てしまった。二人が結ばれなかったら純愛でないと固くなに信じていただけにラストシーンで二人のキスと抱擁にわが身をおいてしまった。
このドラマでは自然の映像美ときれいな音楽と物語の純粋、誠実、一途さに心を奪われてしまう。そして翻訳された日本語がきれいなこと、物語がゆっくりと展開して「清い」と言う点も受入れられる。詩的なセリフも心を打つ。ユジンがミニョンに告げた別れの言葉には思わず落涙した。「ごめんなさいなんて言いませんから、ミニョンさんは私の一番大切なものを持っていったから、私の心を持っていったから・・・愛しています」

土曜日の午後11時10分、テーマ曲「最初(はじめ)から今まで」が流れると想い起こすのは永かった我が恋愛時代である。
(2004年6月22日)


どうなってんだ(11)

「日歯連」今回の参院選、活動断念・・・の記事を読んでこれに関するコラムは今回で一先ず休むことにした。思えば梅雨時のうっとしい今日この頃、あの別荘の居心地は如何なものかと察すると可愛そうになってくる。そこは規則正しい生活とバランスのとれた食事で健康管理上は良いと聞く。言い過ぎかもしれないがそこで、好き勝手にやっていた頃が懐かしいと思うのかそれとも行過ぎたことをやってしまったと反省するかは個々の思うところによるだろう。ところで、6月11日に日歯連は臨時評議員会を開き、7月の参院選挙にS候補の選挙運動をしないことを決めたという。執行部は「歯科医療の環境改善のため、会員の生の声を国会に届けることが大切だ」としてS候補を組織代表として押す方針を提案した。しかし、「日歯蓮の改革を示すことが今回の不祥事に対する本当の謝罪になる」とした評議員の考えが大勢を占めたことは正しいことと心から賛辞をおくりたい。そこに歯科医師の良識を見た思いである。日本総研」の報告書をどのように生かしていく積もりなのか明確なビジョンを示していただくことで展望が開ける。
(2004年6月15日)


どうなってんだ(10)

その後の新聞情報によると逮捕・起訴された日本歯科医師会前幹部がY前衆議院議員に依頼し、当時の厚生労働省幹部二人に現金数十万円渡していたことが分かったという。合計で200万円前後に上がるとみられ、現金提供を受けたのは医政局歯科保健課と保険局医政課の当時の幹部という。この現金の支出は「日歯連」の帳簿に記載されているという。Y前衆議院議員は歯科医師であるがNPO代表(震災被災民に対する緊急歯科医援助の会」として比例東海ブロックから当選している。そこで気になるのは職域代表のN議員、O議員のお二人は歯科医師会のために、どのような働きをしているのか。
この渦中にあらず免れましたでは余りに情けない。
この7月の参議院選挙に職域代表として某候補が立候補する予定である。あいも変らず政治力を頼ろうとする。悲しいことだ。日本歯科医師会は、あの「野村総研・日本総研」の報告書をどのように生かしていく積もりなのか明確なビジョンを示していただくことで展望が開ける。
(2004年5月24日)


どうなってんだ(9)

4月28日に開催された都道府県会長会議・連盟会長会議の席上で日歯会長代行の挨拶は苦渋に満ちたものだった。しかし逮捕された4名の日々の行状を全く知らなかったとは疑わしい。「日歯連」の使途不明金疑惑は数年前からあったというのに。
もっとも正論を述べて立場が無くなることを考えると、知らん振りして火の粉を被るのを避けたい気持ちも理解できる。それに副会長の身分としても会長の機嫌を損ねて失職することは避けたい。これが我々凡人の考えである。
それはそれとして、挨拶は苦渋ながらも注視するものがあった。それは「医科歯科格差や医療保険制度の歪みの是正、関係法の整備、改正」等に正面から取り組むという会員の目線に立った執行は間違いはなかった。と言う下りである。何?待てよと考えた佐賀県会長は「会員の目線に立った執行は間違いなかったとは今回の事件内容を容認していると受取れる」と質問した。これに対して会長代行は「か初診のしばりを撤廃することが最大のテーマとしてあった。その手段が国民の視点から見た時に問題があった」と答えた。また、「・・新聞報道にあるように何でも政治家に献金して我々の利益誘導でやったと書かれるのは心外である」としたがおいそれと納得出来るものではない。
このコラムを書くのにモタモタしていたら5月に入って会長選挙でくだんの会長代理が当選した。心ならずとも応援していた二名は落選した。その内のお一人は「日歯は政治力よりも国民意識を重視した運営ビジョンを構築すべきである。アメリカの国民受診率が70%、日本は40%に過ぎない。診療報酬にしても政治力に力を借りるのは限界と思う。医療の正しい情報開示を前提にして、国民が歯科に対して何を求めているかということを考えていくべきだ」と述べている。私は医療人として、この考え方が真っ当なものと共鳴出来るのである。
(2004年5月21日)


どうなってんだ(8)

「日歯連」の政治資金規制法違反(虚偽記載)にはじまった不祥事は歯科診療報酬改定をめぐる汚職事件に発展した。しかし、贈収賄容疑で逮捕された方々は結果的に「かかりつけ初診料」の条件緩和に貢献してくれたことになる。
しかしながら、初診料の見直しもさることながら末端歯科医師の望むことは不採算とされる診療分野に対する改定や制度そのものの抜本的改正である。
現に「金パラジュウム冠」の点数引下げ後「金パラジュウム」の価格が少しずつ上がっている。市場原理が働くことから仕方ないにしてもこれでは採算倒れになる。いくら崇高な歯科医師の矜持を以ってもやってはいけなくなる。 そもそも「医科の初診料」は高く、「歯科の初診料」は安いから「医科並みの初診料」を望むことは分かる。然しながら、これだけの格差が出来たのはいつなのか歴史的経緯を調べると、平成12年参議院議員 某氏が「医科・歯科の初診料・再診料」に関して以下のような質問をしている。
  1. 医科・歯科の初診料が、1985年までは医科よりも歯科の方が高かったのはなぜか。
  2. 医科・歯科の初診料が1988年以降歯科よりも医科の方が高くなったのはなぜか。
  3. 1990年以降、医科の初診料・再診料が急激に上昇しているのはなぜか。一方で歯科の初診料が横ばいとなっているのはなぜか。
  4. 歯科の再診料が、一貫して医科の半分程度になっているのはなぜか
  5. 2000年4月に改定された「歯科初診料」186点と「かかりつけ歯科初診料」270点の一物二価の設定は、診療現場に混乱を生じさせ、患者との信頼関係を損なわせる恐れがあると考えるが、政府の見解を示されたい。
と言うものである。
これに対する政府答弁はいかなるものか分からずじまいである。とにもかくにも、自民党総裁でもある小泉首相は「日歯連」の15億円とも言われる自民党への巨額献金を知りながらも「医療費の抑制」とは厚かましく思うがその信念を曲げないことはそれを超えている。
(2004年4月29日)


どうなってんだ(7)

先ごろ「中医協」をめぐる贈収賄事件で、件の会長、常務理事、公益代表等7名が逮捕された。新聞報道によると「日歯連」の理事会で経理内容の透明化を求められた際、「高度な政治的判断を伴うので一任してほしい」と押し切っていたことが分かったという。これでは会長が資金管理を独占していることによる不透明化がますます深まることになる。それにしても会長は職域代表の代議士を頼らずに、巨額資金を惜しみなく使い、新たな代議士人脈を築く理由はなになのか。ただただ自ら築き上げた人脈を誇るためなのか。また高度な政治的判断とはどのようなことをいうのか。
そうこうしているうち俄かに決まった日本歯科医師会会長代理、また日本歯科医師政治連盟会長代理より、詫び状とも言える文書が届いた。読んで驚くのは、「容疑が晴れることを願っている」という。なんということだろうか、今更、体裁を構っても仕方あるまいと思う。いずれにしても件の会長は、巨額の資金の一部を私的に流用した「業務上横領容疑」も疑われてもおかしくない。とにかく一連の行為は、歯科医師として品位を汚した行為だけに、いずれ医道審議会にかけられる可能性も出てこよう。それにしても地位と名誉を得たあとはお金に足元を救われることはよくある話ではないか。
これらのことを承知して「日歯連」虚偽の収支報告書を読むのも面白い。そこで会計事務所はどのような会計処理を指示されたのか興味が湧く。
(2004年4月23日)

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